プロポリスに興味あるなら、当然、ミツバチ繋がりのハチミツも知らないとダメでしょ!  ハチミツこぼれ話④

 

ミツバチの羽、何のためにあるのでしょうか?

もちろん飛ぶためにあるのですが、それ以外にも意外で重要な使い道があったのです。

 

 

高速移動は本当に大丈夫?

 

ハチミツはミツバチさんが集めてきた花の蜜によって作られます。

花はミツバチさんに蜜を差し出すことにより受粉を行えるという寸法で、同じ花のおしべとめしべの花粉を受粉したり、同種の別の花に花粉を持っていってもらったりします。

そのため花は目立つため色や香りで特徴を出します。

人間の目には見えなくても実はミツバチさんには見える紫外線の色の場合もあります。

 

ミツバチさんは色や香りを記憶し、景色や距離を記憶して、巣との往復をするのですが、ミツバチさんが高速で飛ぶと色彩感覚が無くなります。

つまり色盲。高速で飛んでそれは大丈夫なのか?と心配になります。

でもきっと大丈夫なんでしょう。(笑)

 

 

羽は冷却装置?

また、ミツバチさんは蜜を巣に持って帰っても、それでお仕事完了!ということにはなりません。

採集担当のミツバチさんから、貯蔵担当のミツバチさんに蜜をバトンタッチするわけですが、その時に貯蔵担当は高糖度の蜜から優先して受け取り、水分過多の低糖度は後回しにします。

こうして採集担当のエースミツバチさんはフル回転して、より高濃度の蜜を集めていくわけですが、それでもそのままでは水分が多いのでかさばります。

人間であれば「大鍋に入れて、火にかけてとことん煮詰めましょう」ってことになりますが、ミツバチさんには大鍋は扱えませんし、ましてや火なんておこせません。

そこでミツバチさんが取り出したるは・・・・うちわ・・・ではなく背中についてる羽です。

羽ではばたき、仰ぎに仰いで水分をとばし、濃縮させてハチミツになります。

 

濃縮は水分を蒸発させるので、もう一つ重要な役目があります。

気化熱を利用した冷房です。

巣の中は狭いので熱がこもり、真夏の炎天下では最悪の場合、巣が崩壊します。
それを防ぐため、冷房は必須事項なのです。

こういうことを知るたびに、自然はホントにうまくできてるなあ、と思う反面、人間が手を加えるとこのバランスを壊すのなんて簡単だなあ、なんてことも思ってしまいます。